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エメラルド(Emerald)

モース硬度 7.5〜8
結晶系 六方晶系
透明度 透明
屈折性 複屈折性
屈折率 1.571-1.577〜1.585-1.592
複屈折率 -0.006〜0.007
比重 2.68〜2.77
色相


長い歴史と価値をあわせもつ宝石エメラルド

 エメラルドは数千年の歴史をもち、遙か古来より珍重されてきた価値の高い宝石です。
 彼のクレオパトラもエメラルドには目がなかったとのことで、エジプトにクレオパトラ鉱山
 (1818年に所在を確認) を所有していたといわれています 。
 エメラルドの代表格コロンビア産エメラルドは、16世紀末、スペイン人によってヨーロッパ
 へ持ち込まれたことに始まり、現在では市場の大半を占めるに至っています。


(コロンビア産エメラルド)

 コロンビア産エメラルドには、三層インクルージョンと呼ばれる個体及び気体を含む液体
 入りの空隙が見受けられます。
 また、チボール産の石にはパイライト(黄鉄鉱)、ムソー産の石には、カルサイト(方解石:
 菱形の自形結晶を示します ) を含んだものがしばしば見受けられます。
 コロンビア産石の黒色インクルージョンは、クロマイトインクルージョン等、他の産地にお
 ける黒色インクルージョンは黒雲母(バイオタイト)です。


(ウラル産エメラルド)

 アクチノーライト(陽起石)の結晶インクルージョンが見受けられます。


(インド産エメラルド)

 直行性を示す、二層インクルージョンが見受けられます。
 黒色インクルージョンは黒雲母(バイオタイト)です。


(合成エメラルド)

 合成エメラルドには、二、三層インクルージョンが見られず、液体インクルージョンのみを
 内包します。多くの場合、インクルージョンは羽毛状に散在し、その形容からフェザーイン
 クルージョンと呼ばれています。



エメラルドペンダントエメラルドピアス
コロンビア産エメラルドを使用したジュエリー